新田原カトリック教会のあゆみ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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新田原教会の背景


1930年(昭和5年)に設立された新田原カトリック教会は、
キリスト生誕 2000年・大聖年に、創立70周年記念を迎えた。

大正15年(1926年)に立てられたトラピスト修道院を頼って、遠く、
長崎の五島列島から信者が移り住み、この地の原野を
農園や 果樹園へと開拓していった。
そして、先人たちを慕って来ては次第にその人数も増えて、
自分たちで教会を立て、徐々にその信者数も増加の一途をたどり、
創立70周年を迎える今では、1900名の信徒数の大家族となっている。

70年の歴史のある当教会では、そのルーツを辿れば、長崎の
五島列島にあり、五島からの信者が次々に移住してきては、
その子孫の輪を広げて行って、今では、この新田原小教区の地は、
さながら”ミニ五島”という感じがしない訳でもない。

まず、信仰の面では、かって迫害の手を逃れて五島の僻地へと
逃げ延びた殉教者の子孫たちの信仰を受け継いだ
信者たちのその強い信仰の姿である。
そして何といっても、ここ新田原地域のロケーション・風情・環境が
すばらしい。教会のまわりは、一面果樹園と田園風景の緑が
まぶしいくらいである。野菜、米をはじめ、夏場から秋にかけては、
桃・いちじく・なしなどの果物が有名でおいしい。

さらにまた、ここ新田原教会は立地条件もすばらしく、
恵まれた佇まいでもある。
教会の隣には、聖母訪問会修道院があり、30名ほどのシスター方の
祈り・奉仕の姿に信者一同心の支えとなっている。そして又、
向こう隣には、宮崎カリタス修道院もあり、幼稚園の園児たちと
シスター方の姿にも勇気付けられ、励まされる。
また、教会境内地内には、ルルドと聖母像があり、5月の聖母月と
10月のロザリオの月の夕方には、ルルドでのロザリオの信心で、
元気な子供たちの祈り声がこだまする。
そして、聖堂と信徒会館裏には、教会共同墓地も整備され、
先祖たちの眠る墓所で、信者たちの祈る姿もあとを絶たない。
さらにまた、教会と隣接して、カトリック系の新田原聖母病院と
在宅医療センターも設置されて、地域の人々の生活の安心と
健康のよりどころともなっている。

このように、新田原教会は緑と田園風景と果樹園に囲まれた、
静かなたたずまいの中、両隣の修道院と病院、さらには、
幼稚園とルルド、そしてまた閑静な教会共同墓地・・・
と恵まれた環境のなかで、朝・昼・晩と教会の鐘楼から流れる
”アヴェマリア”のチャイムの音色とともに、静かに・・・静かに・・
時を刻んでいる・・・。